▼こんな悩みはありませんか?
「横長イラストで、キャラが寝転んでいないイラストを作りたい。でも横長に設定すると登場キャラが寝転んだり横たわったりしてしまう…。」
と困っている方をチラホラお見かけします。
そもそも横長の画像というのは、キャラクターが横になっているイラストを多数学習しているため、最初から横長サイズで出力すると、そういう学習データに引っ張られがちです。
真っ直ぐ立った状態のイラストが絶対に出ないわけではありませんが、やや打率が低くなります。
この問題の解決策。
最初は横長サイズにしなければいいという事になります。
ということで今回紹介するアプローチは2つあります。(もっとあるかもしれない)
1. 縦長の画像をt2iで出力し、気に入った構図のイラストを横長サイズ設定でi2iする
2. hires.fix で初期サイズを縦長にし、アップスケール後のサイズを横長にする
▼縦長t2i→横長i2iの二段階製法
1パターン目の方法です。CONV工房では基本的にこのパターンを好んで使用しています。
まず、こんな感じで縦長の低解像度素材を用意します。

注意すべき点として、img2imgの時に「Resize and fill」が選択されていることを確認してください。

CFG scaleやStrengthはお好みですが、この値が低すぎるとうまくいきません。
この手法で作成したイラストを紹介します。


いかがでしょうか。
横長にしてもキャラクターが横に倒れることはなく、左右にワイドな背景が追加されました。
▼(使えなくなりました)Hires.fixで一発で終わらせる方法
2023年3月追記:いつの間にかHiresの処理方法が変わったようで、こちらの方法は現在使えなくなっています。(Hiresの設定を何かの方法でいじれるならできるかもしれません)詳細がわかったらまた別途記事にしたいと思います。
ただ、i2iするのが面倒くさいという方も多いと思います。
そんなときは、Hires.fixを使う方法があります。
結論から言うと、下記のような設定にすると、上で行った2段階製法と概ね同じようなことができます。

最初に出力するサイズが横360×縦512。これは先程と同じですね。
そしてHires.fixで最終的に出力する大きさが横1024×縦768…これも先程と同じですね。
ではさっきとの違いは何かと言うと、
●2段階製法では、i2iする工程の時にPROMPTなどを適宜イジって新規描画エリアの内容をコントロールしやすい。hires.fixの場合、現状では同じPROMPTで引き伸ばすしかない。
●2段階製法では、1段階目で気に入った構図の素材を選び、2段階目も複数パターン出力することができる。hires.fixの場合、気に入らない構図だったとしても全て最後の工程まで進んでしまうので時間はかかる。ただし長時間放置できるならhires.fix使用の方が効率が良い可能性もある。
他にもあるかもしれませんが、大体こんなところです。



サイズについては検討の余地があるので、ニーズに応じて調整してください。立った状態の全身を描写したいなら初期の出力でもっと縦長(横を短く)にした方がいいかもしれません。
あとはDenoising strengthの数値を適宜上げ下げしましょう。
以上、横長画像で構図に悩んでいる方は是非試してみてください!
スマホで見られることが多いTwitterなどでは縦長イラストの方が見やすいとされていますが、それ以外のサイトでPCから閲覧するユーザーは横長を好むことが多く、横長イラストは結構需要があるようです。
なお、今回は縦長→横長での解説を書きましたが、横長→縦長で作成する場合でも考え方は同じです。
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